かりこ
 夏になって厩肥が厩(うまや)にいっぱいになると、その都度引っぱり出し、外へ出して堆肥用に積んでおく。厩は一段(約1m)低く、凹みを作ってある。雪の降る前に切り返して積み重ねておくと、春には完熟の細かい堆肥になる。ジャガイモやダイズ・アズキ・その他雑穀の肥
料に最適だ。いちいち叺(かます)などへ入れる代わりに「かりこ」を使う。
 上部は梯子状のものを横にしたように鞍にかぶせる。馬の背中に左右ヘムシロ、または縄あみを筒抜けの袋状にしたものを取り付ける。最先端は縛ってある。これに細かい堆肥を直接つめ込む。もちろん、左右交互に手際よく入れないと傾くので、その技術が難しい。片方へ100kgは入るが、馬の力も考えて積む。山坂のある耕地まで運ぶ唯一の能率的な方法だ。
 下ろすには左右同時に縄の結び目を外さないと荷物が傾くし、いかに馬とてショックで体調に影響するので、馬方にはその技術も必要とされる。
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