田掻き

「雨降りなのに・・・・・」と思われるかもしれないが、水不足の田などは雨降りなら「天の恵み」とばかり、水不足でなくとも雨・風にかかわらず、明け方から夕闇にいたるまで人馬ー体となり黙々と働く。
 荒くれは縦、横を繰り返し3回、つまり6鍬ぐらい。上代(ウエシロ)は縦、横を2回(4鍬)。さらに丁寧な人は中代(ナカシロ)を2鍬ぐらいするのが習わし。素足には水の冷たさにも増して、石ころや棒きれ等のため傷がつくことしばしば。跳ねあげる泥、降りしきる雨に蓑も重く、汗と雨で全身ぬれ鼠だ。
 小学3年生ぐらいからハナットリをする。できない者はのけ者にされるほどみんな働いた。シンドリをしている兄や父に、ハナットリの仕方のまずさを怒鳴られながら・・・・・・。

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