子守り
 日曜・長期の休みはもちろん、弟妹の世話は年上の子どもがするのが当たり前のことだった。とくに女の子はよその家にまで頼まれることも多かった。
 乳児は布団に寝かせることもあったが、つぐらの方が多かった。おむつをあて、おちゃんこさせて「わらのかご」みたいなつぐらに入れておく。赤ん坊のおやつ時間になるとおむつを替え、自分でおんぶして田圃や畑で働いている母親の所へ行き、乳を与えてもらう。乳児ばかりでなく、やんちゃざかりの子どもの世話もみながらの仕事である。弟妹のある男の子もやはり同様のことをしなければならなかった。子守りは赤ん坊の機嫌の良い時はさほどでないが、泣きやまなかったりだだをこねられるとどうしようもなく、一緒に泣き出したいくらいだった。親同様に兄姉は弟妹の気性を推察したりして、愛情がとくに深かったと思う。
 同級生の女子で弟妹を学校へ連れてきて、授業中泣きだされ困っていた光景などもよく見かけられた。
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