メンパ飯
 高床や川尻の畑・田圃の仕事は弁当持ちで行く。
 家族全員の弁当は作るだけでも大変だ。しかし現在の弁当とはおよそ中身が違う。まず飯だが「おとっつあ」や「あんちや」のは1人で1個のメンパ。それも「み」と「ふだ」の方へぎっちり詰めてビシャンと合わせる。あわせメンパという。縛っておかないと「ふだ」が外れそうになる。一番メンパ(大きさの最大のもの)を開いて、飯に箸を突っ立て、箸をしずかに持つとメンパごと持ち上がるほど強く飯をいれるのだ。「おっかさ」や「あねさ」のは二番メンパか、一番メンパの合わせた片方ずつだ。
 おかずは各自の飯のところへ「味噌漬」、菜入れメンパヘはキュウリかナスの痛いほどしょっぱい漬物、生味噌をノビルやダルマナの白い部分につけてバリバリ食う。3分の1ほどになればたき火で暖めた真っ黒なヤカンから湯を注ぎ、生味噌を入れ流し込む。いくら食べても腹が減る。うまかったなあ、メンパ飯は。
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