葬  式
 いよいよ最後のお別れ、野辺送りだ。
 先頭は灯籠(わらを十字に組み、上から紙をかぶせた)を持ち、次はカラスダンゴ(米の粉を丸めた生の団子を7または9個)、シカバナ(ダイコンに紙の造花を突き刺したもの)を捧げ持ち、棺、身内の者、親類と続く。
 埋葬が主であり、裏山に一族の墓地が点在している。のごせ組20戸ぐらいの組の人がまずその家の墓地へ行き、3尺角ぐらい1mあまりの埋葬用の穴を掘る。 棺を担ぐのも、のごせ組の人たち。棺はたて型、二重蓮台または三重蓮台の白木の急造品。棺を穴に入れ、一鍬ずつ土をかける。最後は上まんじゆうにもっくり丸く土を盛る。蓮台はその場で焼く。
 新盆のお参りに行くと「仏が出てくるのではないか」と、子ども心に墓地の恐ろしさ、淋しさを味わったものだ。
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