豆腐作り
 餅揚きと並んで暮れの仕事の1つに豆腐作りがある。
 大豆(いずれも自作。畔や山畑で栽培)を2升水に浸し、十分ふくらます。桶の上に石臼を載せ、立ったままで石臼を回しながら一粒ずつ粉のようにひく。水に浸してあるのでよくつぶれ、白い液になって流れ落ちる。あまり多く入れすぎると粒子が粗くおからが多くなってしまう。この液を大釜で煮立てる。そして袋へ入れて絞る。下へ落ちた液は豆乳、袋の中味はおからである。豆乳ににがりを入れると固まってくる。これを型箱へ入れ、水気を取ると豆腐ができあがる。15cm角ぐらいの豆腐が12丁できるわけだ。
 豆を石臼でひくのに根気がいり、最も大切な仕事である。また水を使う仕事なので、寒い時期でもあって大変だ。近所の人と共同でする家もあり、手桶やバケツで製品を運んだ姿も思い出される。年末の一大風物詩ともいえる情景なのだ。
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