四方拝
 元旦・・・・・四方拝。 2月11日紀元節。 4月29日天長節。 11月3日明治節。これを四大節といって小学校では最も大切な学校行事の儀式として、この日の礼儀作法について何回も練習をした。
 儀式はまず各廊下に整列し、低学年から整然と式場へ入場する。この時むだ口、咳払いは一切禁止である。
 先生方が並び、次に来賓が、紋付・袴で入場。児童もこの日のために新調の服なり足袋を用意してもらう。普段着の者はほとんどいなかった。校長先生はモーニングに白い手袋。首席訓導の「最敬礼]の号令で全員一斉に頭を垂れ、手指が膝へつくまで腰を曲げる。おじぎを静かに、静かにする。と、扉が開かれ御真影(天皇皇后の写真)が拝まれる。
 「朕おもうに……」と教育に関する勅語を校長先生がお読みになる。全員その時頭を下げ拝聴している。もちろん手指をまっすぐに、鼻汁をこの間にすすり上げるなどもってのほか、しわぶきひとつ許されない厳粛なひとときであった。君が代、奉答歌、四方拝の歌など、校長先生や来賓のお話のあいだ約40分くらい直立。式の途中倒れる者もあった。
 お祝いのラクガンとかミカンをもらえるので、四大節はその点楽しみでもあったなあ。
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