材木引き
 山の神(2月9日)が済むと雪もだんだん落ちついてくる。そのころから3人5人と組を作って材木の山出しの仕事が始まる。40〜50年生育した杉。それらはすべて山に茂っている。谷を通り、坂を越え、急斜面を上る。道はカーブが多く、細い。しかも夏の道は障害物が多いが、雪に埋もれた山は夏の道よりよほど具合がいい。
 橇(ソリ)につけると驚くほどの重量でも大丈夫。慣れているといっても下りは危険だ。ネジ(ブレーキ)をかけるタイミングと舵取りが難しい。
 勇壮、爽快、重労働このうえもないが山男として誇りある仕事だ。橇引きはまた収入の最もいい仕事でもあった。運送馬(荷馬車)で運ばれる平地まで、山からこうして運ばれる。
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