これこそおふくろの味    もどる

 我が家では、これといって特別な物はありませんが、何かと言われて色々と考えてみました。此頃は余り作らなくなりましたが、子供達が小さい頃は良くコロッケを作りました。ジャガ芋をゆでてつぶし(時によっては砂糖を加えたり又加えなかったりですが)、玉葱はみじん切り、ひき肉といためて塩、コショーで味を整える。それをジャガ芋と混ぜ、小判型に丸め小麦粉、溶卵、パン粉の順につけて油で揚げる。大皿に山のように上げても様に揚げても結構と売れた。ぎざみキャベツをつけ合わせソースで頂く。
 又、残りご飯で少し味の落ちた物は、小麦粉を加え水で溶き油で揚げる。(味をつけても良いし砂糖だまりで食べても良い)これ等も良くやりました。又、きんつばも良く作った。これは昔の柄のとれた物ですが、おばあちゃんが戦争中か戦後に買った物と思われますが、それで良く作りました。小麦粉に重そうを少し加えて水で溶き、卵一ケと砂糖少し加え、解いた小麦粉をスプーンで取り方に流し入れる。少し固まりかけた頃あんを平らにのせ、又上から小麦粉液をかける。少したってから裏を返し少し焼いてから出来上がり。昔なつかしい味となります。
 夏になると夕顔のあんかけ等も良く作ります。夕顔にしいたけや竹輪を加えて煮、片栗粉でとろみをつける。これらはやはり小さい頃の実家で食べた思い出の味かもしれない。其の他茄子、ピーマン等の素揚げ、これもどこの家でもする事だが野菜その物の味が味わえておいしい。又、ジャガ芋のあんかけ、おはぎ、いも汁等々である。

ささの実会 黒田久美子

 ぶっこみ   もどる  

 夕食の時などごはんが足りない時にぶっこみといって、小麦粉をこねてのばし、一センチぐらいの巾に切り、ねぎやにんじん、ささげ、なす等その季節の野菜を入れてみそで煮こむ、こってりしていてとてもおいしい。

五岳会 原山 文子

 

 手作りコンニャク   もどる  

 私の実家(新潟県の大鹿)の方では昔、コンニャク玉を栽培し手作りコンニャクをよく作っていた。はす芋の様な小さな種を植えて、二年から三年位でやっとこぶし大のコンニャク玉となる。秋おそくなってそばがらを焚いてその灰であくを作る。十二月下旬になってコンニャク玉の皮をむき、桶に水を入れてそこへすりおろし一晩そのままにしておく、次の日その上水を捨て、灰を水で煮つめてこした物を入れよくかき混ぜ、そこへ石灰を入れて更に混ぜ、かたまったら形にし沸騰したお湯の中の入れ、後は水に浸しておいてお正月中食べたそうです。
 今ではコンニャクの製粉が出ており、水酸化カルシュウムを使って二時間位で簡単に出来るようになった。私は実家の方からこの製粉を買って来て手作りコンニャクを何時も作っている。近所へ上げても市販のものよりおいしいと中々好評です。作り立てのコンニャクにマヨネーズとお味噌を混ぜたものをかけて食べると最高です。

ときわ会 奥山 ワカエ

 

 山モチ    もどる

 もう三十年位昔に、私の実家で山もちの宿をした事があります。山もちの宿というのは村の気のあった人達が白米を一升ずつ持ちよって、山もちをして食べる家の事です。
 持ちよった米を四升炊きの釜に、いっぱい炊いてスリコギでよくつぶします。その前にイクサ(クルミでもよい)などをすって味噌味にしてこくもなくうすくもないちょうど良いかげんに作っておきます。それからいろりにかた炭を赤々とおこしておきます。
 かげつきさんには大きな鍋に大根の煮物が煮てあります。つぶした御飯を三角のような形の大きなむすびをにぎって、赤くおきた炭火の上にころがして火箸でこがさないように、ころころころがしてやきます。やけたら栗の木で作ったクシにさして又炭火で焼きます。
 集まった人達はいろりをかこんで山もちがやけるのを待ちながら。酒を飲み、鍋の大根煮物をもりかえて食べ放題、山もちもやけるそばからクシにつけたままほうばります。わいわい、がやがや話をはずませ、時間のすぎるのも楽しいひと時をすごします。

 

 テッポウ漬    もどる 

 何年か前に実家に行ったとき、きゅりの中に色々な物をつめたものを出してくれました。めずらしかったので、よく聞いたらそれはテッポウ漬と言って、お土産に買って来た物でした。味噌漬けだったのでそれはとても塩からい物でした。
 私はそれをヒントに粕漬けを作って見ました。最初の年はきゅりをそのままつけたので、具がきゅりの中にうまく入らなくて失敗でした。次の年にまたやって見ました。今度はきゅりの中の種をわりばしできれいに出してつけこんで見ました。中に入れる具は、キザミコンブ、大根の千切りか錦糸瓜、シソの実とかミョウガ、ニンジン、ショウガなどを細かくきざんでつけました。

 粕につける時には、具をよくしぼってきうりの中につめこみ粕の中につけこみます。

 

 地豆の砂糖がけ    もどる

 若い頃、よく大豆の油味噌を作ったのを思い出し、家でとれた地豆を使って作ってみました。最初は何度も失敗したけれどうまく出来るようになりました。作り方は厚手の鍋に五勺位の油を熱し、五合位の地豆をピチピチ音がしなくなるまでいります。音がしなくなったら火をとめて地豆を鍋のはしの方にへよせて油の方へ味噌をスプーンで一つ入れて、砂糖もスプーンに山盛り一つ入れてトロトロにんるまでねります。トロトロになったらいっきに地豆に味噌をむらのないようにまぜます。三分位しずかにかきまぜてから砂糖をスプーンに一つ位入れてよくまぜます。それを三回から五回位くりかえして出来上がりです。

 

 コネツケ      もどる 

 母がよく作ってくれたおやつの一つがコネツケです。あまり御飯にウルの米の粉をてきとうに入れて、塩も少し入れてよくこねる。それをこのみの大きさにまるめて手の平で一センチから一・五センチの厚さにのばす。
 鍋に湯を多めにふっとうさせて、その中にコネツケを入れてゆでる。全部浮き上がったらフライパンに油を入れて、両面をやいて出来上がり。モグサ入れて作ると又一味ちがったおいしさがある。

 

 カボチャの粕漬    もどる

 終戦当時、母がカボチャの味噌漬けを作って食べさせてくれたのを思い出して、嫁に来てからだいぶたってから、カボチャの粕漬にしたらどうだろうと思いやってみたら、わりとおいしい粕漬が出来ました。カボチャはなるべくうらなりの水っぽいのを白瓜の粕漬と同じ要領でやります。

 

 ショウユの実    もどる

 十五年ほど前に味噌仕込みみをした時、味噌の中に入れる甘酒を少しとっておいて、そこへしょうゆをてきとうに入れて一度煮たてる。そこへ大豆をやわらかに煮てまぜる。
 すぐに食べられる。

 

 カンズリ    もどる 

 これも母がよく作った保存食の一つです。
 秋に真っ赤になったからいこしょうをよく乾燥しておいて、冬寒に入ったら水にこしょうをボタボタになるまでひたしておく。それをすり鉢でするか、ミッキサーにかけて塩を多めに入れてびんづめにしておく。
 大根やお菜などの漬物に入れたり、味噌とまぜてあたたかい御飯にまぶして食べたり、梅漬をミキサーにかけていれてもよいし、ほかにもいろいろ使えて便利です。

スルスギ会 駒村 ウメノ

 

 田植えのこびりづくり    もどる

 嫁いだ頃の田植えの御馳走と言えばニシンの昆布巻やワラビの煮物(ワラビ・ニシン・コンニャク・チクワ・)とかフキの甘からく煮付けたもの、ミヨガのヤタラ、春早くまいた二十日大根の酢の物、野沢菜の漬物、煮豆等でした。少し前から水出し、下ごしらえしておくのですが大変な重労働でした。今考えれば女手がなかった上、一人分を稼ぎだそうとしたからだったかもしれません。田植えの一日だけを振り返ってみます。暗いうちに起きて、大きなカマに火を付ける、この頃の燃料はマキ、ボヤでした。ナンピンかの煮物をしながら二十個位くらいのキナコむすびをにぎり、朝食する時間も惜しみ用意しました。六時には皆さんが来てくださるのでお茶の用意もしなければと後片付けし急いで田んぼへ、お昼は一足先に上がり午後のこびりの用意をする炊き上がった御飯を今度はゴマむすびにする、昼ね起きのお茶に煮物、漬物、デザート等々テーブルに並べる、飲んでいる間に田んぼへ運べるようにそれぞれに詰める。皆さんが立った後片付け又、すぐ田んぼへ、夕方は皆と一緒に上がり夕食の用意した後は夜の夜中迄明日の用意をする。このくり返しが三日間続くのです。毎日毎回見た目を少しでも変えようと思えば、寝ても起きても頭の中は献立でいっぱいでした、なにしろ「田植えの御馳走に」と取れたもの、保存のきくもの、漬けておけるものめずらしいもの等一年中心掛けていたものでした。機械化が進んだ今日では昔話になってしまいました。御陰であんな苦労をするいらなくなった今では、もう慣れの恐ろしさでこれが当たり前に思うようになってしまいました。

さゝの実会 吉川 栄子

 

 食卓から青空見えて夏来る    もどる 

 昭和二十八年、私が結婚した頃は戦後八年たっていたので、品物も相当出廻っていたものの、農家の生活程度はまだひくく一人一日卵一個や牛乳一合等と言う事は、分かっていてもとても夢のような話でした。そんな中でも若い育ち盛りの大勢いる私の家では家でとれる野菜や山羊乳、鶏を飼って勢いっぱい工夫料理を作ったものでした。
 特に義妹が料理研究家の橋口倉子さんのお宅にいた事もあってか、煮立てた油をさまして卵黄や酢を少しづつ落としてマヨネーズを作ったりして芋サラダをたのしんだり、山羊乳を使ったホワイトソースを、柔らかく煮た堀立の馬鈴薯にかけてたべたり、今で言えばシチューのように、出廻って来た魚の缶詰を入れて煮たのを最高においしいと思って食べたものでした。
 又、直江津から魚売りが来て生いかを買った時等、いか鍋と称して炬燵のやぐらを取ってその穴の中へ堅炭をたくさんおこし入れ、大きな鍋をのせて白菜、ネギ、厚揚げ、生いか,こんにゃく等をたっぷり入れてぐつぐつと煮乍ら食べたあのおいしさ、大きな炬燵なので丁度いろりのまわりに十人家族全部が揃ったように並び、鍋の中からあつあつを盛り上げて顔を真赤にしてふうふう吹き乍ら食べたおいしさは、今とても味わう事の出来ないものでありました。
 牡蛎の土手鍋、寄せ鍋と、みんなこたつの穴料理で、おじいちゃんのあぐらの中にはいつも孫がいて、三世代同居の家族のコミニュケーションの場があったように思われます。
 いか鍋や牡蛎鍋はそれ以来30余年我が家の伝統料理となっていますが、近代的に食べるようになった今ではとてもあの味と団欒の楽しさを味わう事は出来ません。
 又、南瓜等もよく食べ、主人の句に「冬至南瓜昔の炬には鉄の鍋」とあるように、かまどにかけた鉄の大鍋に大きな南瓜を一個全部切って入れ、僅かの砂糖と塩で煮た素朴なあじのものも大勢で食べるとよく売れ、時にはそれを残りの御飯と一緒にゆっくりと炊き、南瓜粥になる事もありました。のちに私はお粥の中に大根菜の茹でたものを細かく切って入れたり、お持ちを切って入れたりして、子供達の離乳食にしたり、進学の時の夜食に利用したりしました。
 手打ちそば、笹寿し、おやき等は私の実家の母からのもので今日我が家の食卓を賑はしている料理は、黒田家と藤本家混合のレパートリーを元味をに、私の味を少々加えたアイディア料理ででもあります。

さゝの実会 黒田 ユリ子

 

 えくさおろし     もどる

 えくさを煎り摺鉢で擦って、大根の上部のおおいしいところをおろし、酢、砂糖、塩を入れ、よくかきまぜて、お餅のとき小鉢に盛って食べる。
 三代前の御祖母様は、えくさおろしは、梨の様にうまいと言って食べたと、今は亡き母から聞かされ毎年お正月になると作ります。
 昔は、きっと梨なんて病人の人しか食べられなかったんかな。

さゝの実会 黒田 直子

 

 お正月の思いで     もどる 

 子供の頃のお正月は本当に嬉しかった。暮れの餅つき、とうふづくり、そして、父が門松を山へ切りに出掛け山うさぎを捕って来る。お正月のごちそうになるのです。神棚の飾り付けが終わり、年とりとなる。天ぷら、煮物、塩ざけ、とうふのおすまし、白和え、いもなます。平日は質素な食事なので、祝日の食事は何よりうれしかった。元旦、まだうす暗いうちから風呂を沸かし、家中で風呂を済ませ、初詣に出かけます。村の神社でローソクをともし、たいこをたたいておまいりします。神社の冷たい畳に座ると、心身ともに引きしまり、希望が生まれる思いがしました。家に帰り神棚、仏様におまいりし、朝食はお雑煮です。大根、ニンジン、ぜんまい、油アゲ、チクワ等が入り白いお餅が食べられるのです。平日はコナ餅(雑穀の粉、さつまいもを餅についたもの)あわ餅を食べ、それから白い餅を食べたものです。
 年始客が来ると、お年玉が頂けます。30円、50円ですが嬉しかった。自分も親類、とりあげばばの家に行き、お年玉を頂きます。キャラメル一箱十円の時代です。お正月は夜明かしで、かるた、すごろく、花合わせ等で遊びました。近所の家で交代で宿をしたものです。昔はどこの家でも、一箱のりんご、一箱のみかんを大切に食べたものです。小さい子供から、お兄さん、お姉さんまで一緒にこたつを囲んで遊び、そして一コづつみかんを頂く、むかしむかしのあまずっぱい思い出でした。

スルズギ会 野村 和子

 

 ゆずけ     もどる

 ゆずけは母がよく作ってくれました。小さな鉄なべに湯を煮立て、その中に冷やご飯を茶わんに一、二杯入れます。その中に細かくきざんだ野沢菜漬を少し入れてさっとかきまぜて出来上がりです。すごく簡単でそぼくなものですが、寒い冬の日、外から帰って来た時などにいろりばたでゆずけを食べると汗がでてくるほど体があたたまり、ほっとしたものでした。今私も作ろうとするのですが、湯の量と冷やごはん、きざんだ野沢菜漬の量がうまくあわないのか、母が気がるにさっと作ってたべさせてくれたあのあじにはならず残念です。

 

 こおり餅     もどる

 こおり餅は昔母がよく作っていました。
 一月の終わり頃、お餅が古くなってかたくなったりしたので作りました。よく凍みる日に一日か二日水につけておいたお餅をざるにあげて水をきり、かごとしなどに一つずつならべて夜外にだして凍らせます。それを次の朝、新聞紙などでつつんでからわらであんでつるしておきます。凍みたり、とけたりしながらお餅がかわいたら一斗かんなどに入れてしまっておきます。五月頃になって日が長くなり、子供達がお腹をすかせる頃、こおり餅を水にひたしてふやかします。お餅の中までふやけたらざるにあげて水をきり、フライパンに油をひいて焼きます。やけたお餅は小皿にとってごまだれなどをつけて食べました。

スルズギ会 青柳八重子

 

 味噌づくり    もどる

 私の家は、20年前までは、水を利用してターピンをまわして精米、製粉を家業として居ました。現在は、その頃の製粉の機械でキナコ、コーリャン、米の粉を等をひいて居ます。こんな事から、粉を利用した食事が大く、現在盛んに叫ばれている米消費にも大いに役立っているのでは・・・・・・と思って居ます。
 この頃は又、食事が昔に戻る傾向が強く、又健康食とかいろいろ研究され、そのせいか、米の粉を使ったヤショウマが大の方によって喜んで作られました。
 今年の冬から、たのしみだぞ・・・・・・
 春から準備して家で収穫した味噌豆を使って、お味噌を作る事になりました。ちかく、息子は会社の食堂とか、外食が多くなりがちなので、せめて家で食事をする時ぐらいは畑の肉と言われるこの土地の豆を使った味噌汁を飲ませたいと思います。幸い家中のものが味噌汁が大好きですし、年間を通して豆を食べるにはお味噌が最適だと思います。
 初冬の頃から我が家で取れた豆で、そしてコージの米も、また野菜を使った味噌漬けもすべて、自家製品の味噌汁が家族の食卓に毎日おいしい匂いをただよわせてくれる事を想像して、たのしみにして居ます。

ときわ会 原山 ミヨイ

 

 きのこ汁    もどる

 山菜の宝庫と言われる信濃町の郷土食と言えば、取れ立ての新鮮な山菜をその物の持ち味を活かした単純な料理が最高のような気がする。春は蕨のおしたし、竹の子のさば缶とのみそ汁そして秋は茸汁であり、私にとって茸取りの名人(?)である夫との出会いは、柏原の地に嫁いで来て、生まれて始めてのすばらしい味の天然の本しめじとの出会いであり、その味と共にどっかりと根を下ろしております。家業(鎌卸商)が秋口になると暇になる事から、夫が茸に魅せられてしまったのかも知れませんが、健康的、経済的なレジャーとして家族全員の楽しみの一つとなり、子育ての中、親子のふれ合いの場としても秋のナラ林の山は思いで深い所であります。「匂い松茸、味しめじ」と言われる天然の本しめじ(この地ではかんこと呼ばれている)は貴重な茸だけに、とても環境には敏感で開発が進み、林道が出来ると風の流れが変わる(?)のか茸が出なくなってしまうのです。年々と場所が狭められ、まぼろしの茸になってしまう危機に立たされています。山は西南に面して、ナラの木、松の木が交互にあり、周囲はきれいで水はけが良くなどと・・・・・・茸の女王様の生える場所は条件か厳しく、それゆえに、ズラリと並んだ株を見つけた時のうれしさは忘れられません。一kg三万〜五万円と言われている茸も煮てしまえば、少々あわれな姿になる。一番のおいしい味はみそ汁で、しかも茸を手で裂いて入れ沸騰させ、みそ(手作りみそ)を入れ、野沢菜の間引菜(五〜六cmのやわらかいもの)をゆでて、さっと散らしただけの単純な料理が本当の本しめじの持つ持ち味を活かした忘れられない確かな味なのです。

草ノ芽会 小林 のぶ子

 

 あんぼ     もどる

 私は生まれが新潟県ですので、実家の思い出を少し書いてみます。
 三十五年前の事が懐かしく、頭にうかびました。その頃は米が大事で、大切にしたものです。今は米が過剰で、減反減反の世の中です。米は私の子供の頃のおやつ、あるいは主食だったかも知れません。材料は米の粉、米選機下、又は小米だったかも知れません。実家では、水を利用しまして、水車をまわし、車谷と呼んでいました。そこで共同で使い粉を挽きました。夜中に近い頃、母と一緒にちょうちん下げて、車屋に粉が挽けたか、原料が終わっていないか見に行ったものです。米の粉で作ったおやつはアンボ、しき餅、ちぎり餅と言った物でしたアンボとは、なんの意味か私も分かりません。すごく、大きかった事をおぼえています。こぶし位の大きさでした。信濃町のおやきに似たような物だと思います。中のあんはやはりあずきのあんこ、大根のせんぞ、色々でした。其れも、味は塩だけでした。野菜は油を使いました。ふかすのではなくゆでました。かたくなった、あんぼをいろりの灰の中に入れて焼いて食べた物です。フーフーと灰をおとし、あつあつのあんぼ、食べたあの味は忘れられません。私は大すきでした。其して、しき餅と言うのは米の粉によもぎをもどし、一緒にふかしうすでつき、ふーき餅というのは、米の粉によもぎをもどし、一緒にふかしうすでつき、ふーき餅にして食べました。よもぎは春の若い芽をつんで、ゆで、かげ干しにして保存しておきます。親の作ってくれたおやつを私も思い出して作ってみようかなーと思っています。

さゝの実会 北沢 ミナ

 

 ヤショウマ    もどる

 幼い頃母が作ってくれたヤショウマの作り方

材料
 米の粉 一kg
 熱 湯 カップ4〜5 粉の具合で多少ちがいます。
 砂 糖 カップ3分の2
 酒   カップ3分の1
 塩   小さじ1

作り方
一、      米の粉を熱湯でしめし、熱くなった蒸し器へちぎって入れ十五〜二十分蒸す。
二、      蒸し上がったらこね鉢に取り、砂糖、酒、塩を合わせてよくこねる。
三、      こねたなら着色する。野菜、果物などすりつぶしたり、絞ったりしたものを少しずつまぜ好みの色をつける。
四、      着色したもの、しないものを組み合わせて好みの模様を作り棒状にする。
五、      棒状にしたものを少し時間をおいてから小口切りにして食べる。
・      着色に使用するものは自然のものである。工夫すればいろいろ出来面白い。
・      形も自分で考へ自由である。
・      砂糖、塩は好みで多少加減できる。
・      その季節にあるもので色付けすると面白い。

草ノ芽会 小林 信子

 

 大根煮物(おでん)    もどる

材料
 大根中一本、人参少々、竹輪一本、サツマ揚一枚、コンニャク一枚、
 しょうゆ大さじ2〜3、さとう少々、油少々、だしににぼし三〜四匹

作り方
一、      大根を良く洗って皮をむく。
二、      1,5cmくらいの厚切りにして面を取る。
三、      人参は小口切り。
四、      ②、③を鍋に入れて水からにたてゆでこぼす。
五、      竹輪、サツマ揚、コンニャクをたべよいように切る。
六、      ④、⑤を一緒にして水から煮、沸騰して来たたらさとう、しょうゆにぼしを入れてにる。
七、      少し色がつきはじめたたら油を入れてことこと三十分位煮る。
八、      たべるときはあたためて頂く。

 

 そば作り     もどる

材料
 そば粉 1kg
 小麦粉 100g

作り方
一、      お湯を沸とうさせる。
二、      沸とうしたお湯をそば粉にまわすようにして湯じめをする。
三、      小麦粉を入れて水・湯のみに一杯強でよくこねる。水の分量は湯じめの加減で多少はことなる。かたさは耳たぼ位
四、      こねあがったそばを板とねん棒でのばす。
五、      約直径100cm位迄
六、      のばし終わっていよいよたたみます。
七、      半分ひろげてたたみ、粉をまき、手前から向こうに半分におる。
八、      右から左へ又粉をまいてたたむ。
九、      四ッ折りを又粉をまいて向こうへ折る。
十、      はじめからこま板を使って切る。
 おばあちゃんの頃から皆さんにうまいといわれています。

草ノ芽会 服部 クニ

 

 唐揚げ    もどる

材料
 とりもも肉
 酒    少々
 しょうゆ 少々
 片栗粉

作り方
一、      適当な大きさに切り、十五分位酒、しょうゆでつける。普通の唐揚げの時の半分位の時間でよい。
二、      たれをつくる。
   酢    大さじ2
   しょうゆ  〃 3
   酒     〃 1
   砂     〃 1
   きざみネギたっぷり
   とうがらし適 量
三、      とり肉をつけ汁より揚げ、片栗粉をつけて油であげる。
四、      揚がった順からたれの中に全部入れ肉とからめる。

草ノ芽会 合木 志奈江

 

 お彼岸だんご    もどる

 三月に入り、日も長くなってくるとそろそろ米を洗わなければなあーと、天気の良い日をみはからって米を洗ってござの上で日陰干しにし、あまり干しすぎないころ間をみて布の袋に入れて水車でまわすので車屋さんと言う粉にしてくださる家は持って行き、四、五日かかって粉にしてもらい彼岸の入の日の午前中に赤白のだんごを丸く平たく型を造り、さらに盛り上げた仏様にお供えする。おさがりを頂戴しながらああ春だなあ。又、秋はもうお彼岸になったのだなあと通感したものです。
 お中日の日も又作りお供えしました。

 

 あられ餅     もどる

 三月の終わり頃から四月に入りあまり寒じがなくなる頃になると、どこの家でも一斗から二斗の餅米を洗ってあられ餅をついたものです。

 赤くそめたり、あおくそめたり又、大豆をしたしてそれをすって餅をつく時に一緒についたり又、カキ餅にうすく大きく切った春一番の大仕事でした。薪をたいてせいろで米をふかして石うすできねでついたお餅はこしがつよいといったもので、ついた翌日は家中であられ切り、蚕を飼うのに使う篭の上に紙を広げて、その上にならべて干す。十枚棚と言う棚にカゴをさして場所を少なくして干しました。干し上がったものはカンに保存して作立をしてからおやつにはこれでした。お昼休みにあられいりが又一つの仕事でした。たき火でホーロクでいったり、あみでいったり、ひるねをしたいのをがまんしてやり、これが毎日のおやつでした。

ときわ会 木田 マサ子

 

 ベークドポテト    もどる

材料

 ジャガイモ 4個
 バター   大さじ1と2分の1
 塩     適量

作り方
一、      ジャガイモは洗って十文字に切れ目を入れ、蒸気をよくあげた蒸し器に入れて蒸し上げる。
二、      蒸し上がったら、熱熱のところにバターをのせ、塩をふって食べる。
* 同じようにしてアルミホイルに包み、オープンで焼いてもおいしい。
友達に教えて頂いたものです。
秋から冬春まで我が家の自慢料理にしております。

草ノ芽会 竹内 可よ

 

 ゆきみとうふ     もどる

材料(四人前)
 だし昆布 15糎
 大根   20糎
 とうふ  2丁
 ねぎ   小1本
 だし汁(つけ汁)

作り方
一、      土鍋にだし昆布を3糎位に切りひく。
二、      おとうふを三糎角位に切り鍋に入れる。
三、      大根はおろし金で下し水を少し足し鍋に入れる。
四、      火にかけ煮立つ寸前にだし汁にきざみねぎを入れた器に盛り、あついうちに頂く。
五、      大根おろしととうふがまっちして何とも言えない。

 寒い信濃路の最高に安くておいしい簡単な料理です。

草ノ芽会 諏訪戸 美代子

 

 こねつけ    もどる

 いわゆるおふくろの味なるものは色々あるが、その中でいつも私が作るものは、こねつけだんごである。ちょっとご飯が足りないちょっと余った等の時いつも作る簡単でおいしい素朴な味である。「七重、八重、クソはすれども懐に紙一つだなきぞ悲しき」どこかのトイレの落書とか、こんな時代に育った私には、小豆のあん等程遠く、中味は砂糖味噌少々である。それが又忘れられないお袋の味で、兄弟大勢の大家族では、とにかく素早く作らなければならない。鍋のお湯が沸とうすると同時に出来上がる。今私は、中味は野菜のときもあるし、何も入れないで胡麻だれのときもある。その都度色々工夫して作っている。

 作り方

 冷御飯に小麦粉を交ぜてきちんきちんとよくこねつける。このとき水一滴も使わないのがコツ、適当な大きさにちぎり中味を入れて丸め沸とうした湯で茹でる。中味よっては10分〜15分位茹で、茹で上がったものをちょっとフライパンで焼いて出来上がり。

 分量 冷御飯 500グラム 又は適量
    小麦粉 100グラム 又は適量

草ノ芽会 小林 あや子

 

 すいとん     もどる

 戦争を知らない親子、そして戦争の苦しみを体験した姑と共に暮らしている我が家、いつの日か子供の頃よく食べたすいとんの味が懐かしくよく作る。姑もよく作ってくれる。姑からの味と子供心の懐かしい味をミックスしてやっと我が家の味となる。そんな味となるまでの過程は大変でした。粉の練りぐあいで硬くなったり柔らかくなったり、膨れることなど予想もしなくて大きくなってしまったりで・・・・・家族の意見を含めそれなりの味となる。
 大根、白菜、人参、油あげ、竹輪、肉等、様々な季節の野菜と蛋白源をたっぷりと入れ味噌仕立の熱々のすいとんが美味しい、そして次の日まで食べられる量を作る。味が中まで浸みていて、それが又格別美味しい。なんとも言えない味噌の風味が廚をつつんでくれる。
 「昔よく食べたっけ」と「聞いた聞いた昔何も食べるものがなかったと、言いたいんでしょう」と、そんな会話の中で「昔あったっけ」と昔々の話がきりなく続く、そんな会話の中からどのくらいの子供が吸収してくれることか・・・・・
 成長して家庭をもったとき、こんな素朴なすとんが我が家の味となり母の味として食卓にのせてくれることを期待して!

草ノ芽会 小林 浩子

 

 やしょうま    もどる

 私が「やしょうま」と出会ったのはこの柏原は来てスーパーで百円そこそこで売られているものだった。
 はじめてこれは焼いてしょうゆをつけて食べたり、煮たりするものであることを知った。木曽にはこれと同じもので砂糖を入れてこねて「カラスミ」として食べるものがある。
 私は、それが大好物で母がこね鉢でこねてよく作ってくれた。砂糖が入っているのでそのまま食べられた。富士山の形をしていて、ピンク色だったり、茶色だったりして楽しい食べ物だった。
 「やしょうま」は、はじめどうも食べつけないので、所変われば品変わるで不思議な思いをした。しかし、もともと粉の好きな性格なので、食べているうちにだんだん好きになってきた。
 このごろ婦人会で「やしょうま」の講習会をして「やしょうま」とはおしゃか様の骨の形をしていることを知った。
 粉の中に青豆を入れてさっぱりした味に仕上るやしょうまが仲々良かった。又、涅槃会に出かけてしょう油で煮て出されたものの味がすばらしかった。
 ところが、このごろ木曽の「カラスミ」を一本いただく機会があった。喜んでさっそく口に入れてみたがどうもしっくりしない。
 この柏原に十五年住んで「やしょうま」の味にすっかりなじんでしまったらしい。

草ノ芽会 仁科 佐保子

 

 婆ちゃんの雑煮     もどる

 我が家には行事食と言えるような料理がない。しかし、兄弟が泊まりに来て喜んでもらえるものがいくつかある。その中の一ツ、お正月の雑煮である。具が多い事、コンニャク、とり肉、竹輪、厚揚、白菜、ネギ、なると巻とたっぷりの量を煮込み砂糖、酒、しょう油で味をつける。その煮立ったところへ焼いたモチを入れる。そのモチの量が驚くほど多い。一・五升だきの釜にあふれるほどになる。そして、その雑煮の上にのせるノタ、前夜皆で色々な話をしながら皮をむく、自家製の地豆を翌朝それをすり、豆腐を四分の一ほど混ぜ、砂糖に塩少々具を煮た汁でのばす。これがなんともいえない味なのである。又、時にはエクサであったり、カボチャの実であったりする。普段あまりモチを好まない男衆にも評判が良い。
 もう一ツ人気があるのは、義母の手で作られる煮物である。お客の顔を見て素早く作る物、じっくり煮込む物、季節の野菜を上手に使った物と多種多様、皆の食もすすむ。
 黒豆、ササギの豆なども上手に煮てくれる。以上、我が家のおふくろの味とでも言えるのかも知れない。できるだけ多く、私の腕に受けつぎたい!!そして受けつがせたい!!

五岳会 服部 征子

 

 じゃがいも     もどる 

 そう!あのいやな太平洋戦争の頃、母からよく馬鈴薯の“すいとん”と薄焼(現代風に言えばクレープ)を作ってもらった。
 食べ物がない時代だったので、私にとってすいとんや薄焼は唯一の御馳走だった。それが好物の一つとなって、現在でも我が家に主食の代用食として、お目見えするのである。此れが馬鈴薯?と言われるほど目先の変わった美味しいものである。食べ方の条件としては、あつあつを食べる事で、冷えたらまことに頂けないものである。

 先ずはすいとんから紹介してみよう。
一、            馬鈴薯2個の皮をむき水に入れておく。
二、            豚肉などと共に、あり合わせの野菜(白菜、大根、人参、もやし、ネギ、玉ねぎ)なんでも入れて汁を作る。
三、            醤油、味噌など好みの調味料で味をとる。
四、            おろし金で①をする。
五、            小麦粉をつなぎとして、大ヒ2〜3杯を④の中へ入れる。
六、            味をととえた汁を煮立て、その中に茶サジなどですくって⑤の種をぽとんぽとんと入れる。煮立って浮上ったら青味の野菜を入れて
出来上がり。

 クレープ
一、            馬鈴薯一個の皮をむき水に入れておく。
二、            玉ねぎ小量みじん切りにするか、すりおろす(大ヒ一杯ぐらい)
三、            玉子を良くときほぐす。
四、            馬鈴薯をおろし金ですりおろす。
五、            小麦粉(できれば薄力粉)大ヒ1〜2杯を④③②と一緒にさっくりと混ぜる。
六、            フライパンに、油をしいて薄く焼く。
七、            チーズ、バター、ジャム、飴など好みのものをつけたり、ハムなど挟んで食べる。

 このように作り方が簡単で、栄養のバランスもとれている食べ物であるから、ぜひ一度召し上がっていただきたいと思う。芋類として馬鈴薯の摂取量を増やす事も出来るのである。

草ノ芽会 山田 千里子

 

 さんま煮込みの大根汁    もどる

 稲刈りのはじまる十月は肌寒さも一段と増し、木々の色づきも一日一日と深まっていきます。「さんまを入れた大根汁が食べたいなァ。」時期になると主人はよく言います。わが家のばばさん汁なのです。
 祖母が亡くなって十年になりなす。幼いときから成人する迄いつでも「ばばさん」が主人にとっては頼りであり、わが家の中心でありました。「手がかじかむような夕方稲刈りで疲れた空きっ腹には最高、今でも忘れられないよ。」大蔵大根、あるいは宮重大根をぐつぐつ煮て味噌味をしみこませてあつあつですすります。

 作り方
一、            1センチの輪切りにし、たっぷりの水で箸がささる程に柔らかに煮る。柔らかになったらなら味噌で味付け、更にじっくりと煮込み
     ます。
二、            さんまを焼き、骨と頭をすき取り実を大根汁に加えて共に煮込みます。
三、            あつあつのところをフーフーといっていただきます。

 「亭主の好きな赤烏帽子」ならず、亭主の好きな大根汁を啜りながら「ばばさんは。」「おじさんは。」やはりわが家にとってはかけがえのない大切な人でした。

 

 野沢菜漬け     もどる

 十一月初旬、冬の早い奥信濃は大根漬け、菜漬けと雪が来るまでにする事はたくさんあり忙しくあわただしい時期である。野沢菜は雪に鎖された間中ずっと食卓に乗る大事な役を持っている。大きな樽に一押しへこんだなら又上にのせ一押しする。わが家の野沢菜漬けは、塩と煮干し一番上に味噌を乗せて漬けこむ。
 「他の家の漬菜は、酒や焼酎や種々の調味料を入れて漬けるけど、わしは味噌と煮干しだけで漬けた野沢菜が一番と思うしこの上なく美味しく漬かる。わが家の味はこれだよ。」口ぐせに言っていた味、祖母の味である。これがいつの間にかわが家の味となり私が漬けるようになってから、野沢菜漬けの素と、とうがらしを適当にきかせただけの漬け方である。
 洗いたての菜(水のしたたるもの)を桶にぶっちがいに並べ霜降り塩をふり一段ごとに重ね、その都度ふり塩をしながら漬け込む。一番上に納豆のわらづと造り中に味噌を詰めて重石で一押しし明日減った処へ新たな菜を追加して重石で押す。その上から煮干しのだし汁を一バケツ上からかけて呼び水をする。このようにして漬けた菜の味がわが家のお菜漬けである。今は祖母の味に一部だけ野沢菜漬けの素が加わり少々変わって来たが、しかし祖母のいい伝えは守り続けたいと思う現在だ。

五岳会 服部 秀子

 

 炊き込みご飯    もどる

 「今夜は炊き込みご飯よー。」三歳になる孫のかわいい声が家中に響き渡る。我が家の炊き込みご飯は簡単に出来て美味しく二人の孫を始め家中の者が喜んで食べる。人参、しいたけ、ひじき、鳥肉、又は竹輪、油揚げなど細かに切って洗ったお米に酒しょう油と一緒に混ぜて炊き上げる。山菜のある時は山菜を入れると尚一層おいしくなる。我が家の若いお母さんも最近は味付け、水かげん等すっかり上手になってよく作ってくれる。
 私の若い頃は炊き込みご飯でなく、具を別に煮付けておき、ご飯が炊き上がってから具を混ぜた五目御飯を作っていたが何時の間にか今のやり方の炊き込み御飯になってしまった。
 又、五目おこわも家ではよくやるが、昨年スルスギ会の人にキビを分けて貰ったので、この五目おこわや、炊き込み御飯に一割程度入れて炊いてみた、色もきれいだし軽くておいしく、又栄養価も高く繊維質もあるという事で家では中々好評だ、今年はキビを作ってみたいと思っている。
 食事づくりという仕事は本当にズクのいる仕事だと思う。此れからもせいぜいズクを出し、家族の健康管理を頭に食事作りに励んで行きたい。
 私がこの家に嫁いだ頃、まだ祖母が元気で何時もこびり作りして居り、あられ、こねつけ、にらせんべい、たまにはよもぎ入団子と本当においしかった事を思い出す。お蔭で昼休みにこびり作りをする事なく、とても助かった。昨年小学生の食事調査の結果を新聞紙上で読んだが、三世代同居の家程郷土食、伝統食が取り入れられている事だった。今、我が家も四世代同居の賑やかな生活だが、若い人達の忙しさを助け、出来る限り手作り料理やおやつ作りに励み、郷土食を取り入れ、又新しい料理にも挑戦し、豊かな食生活を目指して行きたいと思う。私のボケ防止の為に、そして少しでも若い人達が受けついでくれる事を願いつつ・・・・・

 ときわ会 小林三枝子

 

 頭脳パンの味     もどる

 私のとってなつかしい味ってなんだろう、と二、三日考えていたらふっ!と思い出したものがありました。「さあ食べろ!これを食べると頭がよくなるぞ、頭がよくなるパンだから、頭脳パンだ。」という母の声、そして黄色っぽくて野菜のせん切りが赤や黄色や緑とにぎやかに入った蒸しパンが現れました。田んぼでわらの上に乗っかり食べていた私、稲刈りや稲こきのときのこびるでした。今思うと母は私達子供のために栄養や見た目や食欲をそそるようなものをと考え、色々と工夫していたことがわかりました。

 母に感謝します。「ありがとう」

 頭脳パンの作り方
  粉 蒸しパンミックスの素 2
    小麦粉        1
  野菜 かぼちゃ、さつまいも、人参、コンフリーの葉、ホーレン草、パセリ等、牛乳、卵で   ときます。

 

 凍み大根    もどる

 学校から帰り、玄関のとを開けると、ホワーと心が暖かくなるようないいにおい、おふくろを感じました。

 しみ大根の煮物

作り方 大根を3センチ位の厚さに輪切りにし、やわらくなるまでゆでて、わらなどて一ヶづつ真中を通し、のき下などにつるします。寒中に
    行います。自然乾燥して出来上がり。

煮方 しみ大根はざっと洗い、ぬるま湯につけもどします。つけ汁は煮物の汁として使います。

   *しみ大根・身欠きにしん・こんぶ・しいたけ・・・・・・さとう、しょうゆ、酒で味付けします。

    *しみ大根・にぼし・・・・・さとう、しょうゆ、酒で味付けします。煮干しのだしがきいてなつかしい味です。

五岳会 外谷 秀子

 

 こびれ(おやき)    もどる  

 農繁期のこびれに頭を悩ませたとき、ちょっと時間的余裕があったなら、時々作りました。

材料
 小麦粉
 ベーキングパウダー
 水
 酢
 こね合わす

中の具
 だいこん、にんじんの千切り、野沢菜のつけ物のあまり、にら、きゃべつ(水気を切り砂糖、みそで味付けする)
 40〜50個位できてボリュームがあり、やさいあんだと男性軍にも好評です。

味加減はその時々で適量でやる。

 

 芋ののっぺ    もどる

 嫁にきて、義母が作ってくれて、じゃが芋って、こんなに美味しかったけと思い、それから真似をして時々作ります。何かの行事があると昔からよく作ったそうです。

材料
 じゃが芋
 にんじん
 ちくわ

作り方
一、      材料を一口大に切り油でいためる。
二、      だし汁をひたひたより少なめに入れてしょうゆと砂糖(かくし味)で味付けする。
三、      芋がやわらかくなったら、かたくり粉でとろみをつける。
四、      あついうちに食べるのがよい。
 素朴な味でお茶うけでも、ごはんのおかずでもたくさん食べられそうです。

  こねつけ    もどる

自分が子供の頃食べた記憶もあり、おばあちゃんたちもよく作ったそうです。

冷やごはんを利用して

作り方
一、         冷やごはんを洗い小麦粉を混ぜて、形をつくりゆでる。
二、         フライパンで両面を焼く。
三、         砂糖みそをぬって、あたたかいうちに食べる。砂糖みそと混ぜこんで焼いても良い。
 どれをとってもいつでも家にあるものを利用して、おいしく食べさせてくれた。おふくろの味のような気がします。

五岳会 青柳 洋子

  ばあちゃんのこねつけ    もどる

生まれ育った所で取れた山菜又、野菜など沢山使って作った料理はと考えていると、昔幼い頃、祖母が学校から帰ると大きな焙烙で「こねつけ」を焼いて待っていてくれた。私達兄弟は熱いのをふうふう、ふいて食べた事が懐かしく思い出されました。

 

 白菜鍋(家で良くつくる鍋物)    もどる 

 材料
 白菜 一株  豚肉 200g
 スープ カップ5  生姜 一かけ
 にんにく 一かけ  塩 小1  酒 大2
 錦糸卵(卵一ヶ 塩少々)

 作り方
一、      白菜を洗い鍋の高さに切り、まわりにもつめる。
二、      豚肉を間につめる。
三、      生姜、にんにくの薄切りをふってスープ、塩、酒をそそいで蒸し煮する。
四、      白菜がやわらかくなったら錦糸卵を飾る。
五、      辛子醤油又は酢醤油で食べる。

 

 肉じゃが芋    もどる        

材料
馬鈴薯 600g  豚挽肉 80g
生姜 一かけ   長ねぎ 30g
醤油 大さじ3 砂糖 大さじ1  酒  大さじ1
水  カップ1  ラード 大さじ1
片栗粉 小さじ2  ゴマ油 小さじ2  揚げ油

作り方

一、      鍋に油を熱しあまり高くない温度で三㎝の乱切りのじゃが芋をからっと揚げる。
二、      から鍋を火にかけラードを入れて生姜を炒め挽肉を手早く炒め揚げたじゃが芋を入れる。
三、      醤油、その他の調味料を加え蓋をして少し煮る。(水カップ一杯)
四、      最後に片栗粉の水とぎを流しこみ、全体にとろみをつけゴマ油を加える。

 

 つくしの味     もどる 

 四月の初めに、残雪を割って苗床作りをし、何回も何回も霜よけをし、丹精こめて育てた野菜が七月の半頃から次々に収穫出来るようになり、初ものが取れるとまず仏壇に供えて収穫を感謝し、それをありがたくいただく時の味わいは、何ともいえない喜びがあったものです。
 ところが最近は、施設園芸の技術が進み、その上外国からの輸入によってほとんどの野菜が季節にかかわりなく、一年中いつでも食べる事が出来るようになり、旬の味わいを楽しむことが出来なくなったのは寂しいことです。
 時代の流れと言ってしまえばそれまでですが、何か味けないものを感じてしまいます。そんな中で山菜だけは、確実に季節を教えてくれくれるので、春のふきのとうに始まって、初雪の舞う頃のきのこまで様々な山菜を楽しんでいます。

 わが庭の土筆添へある夕餉かな    渋沢秀雄

  子供の頃によくつくしを摘んで帰り、それを食膳につけてもらった記憶をもとにして、自分が母親となってからも、時々、佃煮にして平凡な食卓に季節感を添えていたところ、たまたまグループの集まりの時、普及員の先生の助言により、「ふるさとの味」として商品化を考えたらどうかという話が出てきました。
 食用にするためには、一本一本ていねいにはかまを取り除かなければならず、すごく手間がかかり、経済性を考えると見通しの暗いものでした。佃煮にしてビン詰めで売り出そうという計画には大きな夢があったのですが、現実はなかなか厳しく思うようには進んでいきません。
 つくしは明治天皇の好物の一つであり、促成栽培の技術を特別に開発して、召し上がられたという逸話が残っているそうです。庶民の食べ物と思っていたら、昔の天上人まで味わっておられたと考えると味がひと味違ってくるから不思議です。

 五岳会 棚橋千代子

これこそおふくろの味
ぶっこみ
手作りコンニャク
山モチ
テッポウ漬
地豆の砂糖がけ
コネツケ
カボチャの粕漬
ショウユの実
カンズリ
田植えのこびりづくり
食卓から青空見えて夏来る
えくさおろし
お正月の思い出
ゆずけ
こおり餅
味噌づくり
きのこ汁
あんぼ
ヤショウマ
大根煮物(おでん)
そば作り
唐揚げ
お彼岸だんご
あられ餅
ベークドポテト
ゆきみとうふ
こねつけ
すいとん
やしょうま
婆ちゃんの雑煮
じゃがいも
さんま煮込みの大根汁
野沢菜漬け
炊き込みご飯
頭脳パンの味
凍み大根
こびれ(おやき
芋ののっぺ
ばあちゃんのこねつけ
白菜鍋(家で良くつくる鍋物
肉じゃが芋
つくしの味
おくらぶち もくじ