発刊を祝って

  信濃町長 竹内秋男

今や日本は経済大国と言われるまでに成長し、我々の日常生活も急速に変貌しました。食生活一つ見ても、デパートの食品売場、スーパー等に行けば、昔なら考えられなかった品物が、何時でも、何でも買うことができ、だれでもぜいたくな食物を摂ることが出来るようになりました。

 世は正に「飽食の時代」といわれるように、あり余るほどの食物が氾濫しています。しかし、私達祖先が気候、風土に最もふさわしい食物であると、雪と寒気の厳しいなか、長い生活体験の中から生み出し、はぐくんできた伝統のある郷土食が忘れさられようとしているのも事実であります。

 この郷土食には先祖の生活のすがたが、隣人愛があります。今回信濃町生活改善グループ連絡協議会の皆様方が昔から信濃町に受け継がれてきた郷土食を中心とした食文化、そして生活文化を後世に伝えていきたいと「おくらぶち」という本にまとめました。誠に喜ばしい限りであります。

 広く一般の皆様に愛読され、香り豊かな味わいを読者の皆様に提供し、家庭や地域が豊かになって、生活改善グループの皆様方のご苦労が報いられるようご期待してやみません。

 

おくらぶち もくじ